学 校 概 要
本校は、大正12年に当時の北海道の工業開発に応じる工業技術者を育成するために開校した伝統ある工業高校です。
創立以来100年の間、工業都市苫小牧の発展とともに質実剛健の校訓に則り工業技術者の育成に努め、2万6千名を超える卒業生は、北海道を始め全国各地で活躍しています。
○ 設置学科は、全日制課程には、土木科、建築科、電子機械科、電気科、環境化学科、情報技術科の6学科があり、産業界の期待に応えた職業教育を行っており、1学年当たり6学級、北海道最大規模の敷地面積の誇る工業高校です。定時制課程には、工業技術科の1学科があります。(令和5年度まで第4学年に機械科・建築科を設置)
○ 施設・設備は、昭和58年に現在地に移転し、小高い丘の広大な敷地に近代的な校舎が建っており、将来を担う技術者育成のため管理棟の教室、特別教室の他に、実習棟には各学科ごとの実験実習の設備や情報教育機器が整備されています。
○ 生徒の通学地域は、地元苫小牧出身者が約8割強で、他は近隣市町村から列車及び下宿をして通学しています。
○ 知・徳・体・技の調和のとれた人間性豊かな生徒の育成のため、工業技術教育に併せて特別活動に力を入れています。
体育系の部活動ではアイスホッケー部の全国制覇と硬式野球部の数度の甲子園出場、ソフトテニス部全国大会出場は本校スポーツの伝統を築いています。文化系の部活動では、機械工作研究部のジャパンマイコンカーラリー全国大会出場、写真部・美術部は高文連全国大会出場、電子機械科では全国工業高等学校長協会主催のものづくり全国大会に出場しています。
学 科 名 | 学 年 | 学 級 数 | 学級定員 |
土 木 科 | 1,2,3 学年 | 各1学級 | 40(120) |
建 築 科 | 1,2,3 学年 | 各1学級 | 40(120) |
電子機械科 | 1,2,3 学年 | 各1学級 | 40(120) |
電 気 科 | 1,2,3 学年 | 各1学級 | 40(120) |
環境化学科 | 1,2,3 学年 | 各1学級 | 40(120) |
情報技術科 | 1,2,3 学年 | 各1学級 | 40(120) |
合 計 | 18学級 | 720名 |
沿 革
大正12年 3月 5日 | 文部省告示を以って設立される。北海道庁立苫小牧工業学校と称し、土木建築科、機械電気科、応用化学科を置く。 |
大正12年 4月24日 | 苫小牧町東尋常高等小学校の一部を借りて授業を開始する。 |
大正13年 2月23日 | 苫小牧市末広町に本校舎落成移転する。 |
大正13年 6月20日 | 開校式並びに本校舎落成式を挙行する。 |
大正14年 4月11日 | 土木建築科、機械電気科をそれぞれ土木分科、建築分科並びに機械分科、電気分科に分け応用化学科に分けられる。 |
昭和 5年 4月13日 | 土木科、建築科、機械科、電気科、応用化学科の5科とされる。 |
昭和12年 8月28日 | 第二部機械科(入学資格、中学卒業、修学年限1年)設置される。 |
昭和13年 3月31日 | 第二本科電気科(入学資格、高小卒業、修学年限2年)設置される。 |
昭和15年 4月13日 | 第二本科土木科(入学資格、高小卒業、修学年限2年)設置される。 |
昭和16年 3月31日 | 第二部機械科が廃止される。 |
昭和21年 3月15日 | 第二本科土木科及び電気科が専修科と改称される。 |
昭和21年 4月 1日 | 応用化学科が工業化学科と改称される。 |
昭和22年 3月31日 | 専修科が廃止される。 |
昭和22年 9月14日 | 火災のため本校舎焼失する。 |
昭和23年 4月 1日 | 北海道立苫小牧工業高等学校と改称される。 |
昭和25年 3月 7日 | 本校舎復旧工事完成する。 |
昭和25年 4月 1日 | 北海道苫小牧工業高等学校と改称される。 |
昭和26年 4月 1日 | 電気通信科が設置される。 |
昭和26年 4月 1日 | 電気科2学級が設置認可される。 |
昭和28年 4月 1日 | 定時制課程機械科が設置される。 |
昭和30年 4月 1日 | 定時制課程建築科が設置される。 |
昭和38年 4月 1日 | 建築、機械の両科に2学級が設置される。 |
昭和38年 4月 1日 | 電気通信科が電子科と改称される。 |
昭和39年 4月 1日 | 土木科2学級が設置される。 |
昭和40年 4月 1日 | 定時制課程電気科が設置される。 |
昭和52年 4月 1日 | 電子科に情報技術コースを設ける。 |
昭和53年 4月 1日 | 建築科に建築設備コースを設ける。 |
昭和56年 4月 1日 | 定時制課程建築科に第二類型を設ける。 |
昭和57年 4月 1日 | 建築科を1学級編成とし、設備工業科設置される。 |
昭和58年 4月 1日 | 定時制課程建築科の第二類型を募集停止し、機械建築の両科に専修生コースを設ける。 |
昭和58年 9月30日 | 苫小牧市字高丘の現在地に新校舎竣工する。 |
昭和58年10月22日 | 創立60周年新校舎落成記念式典を挙行する。 |
昭和60年 3月31日 | 定時制課程電気科を閉科する。 |
平成 5年10月16日 | 創立70周年記念式典を挙行する。 |
平成 8年 4月 1日 | 機械科を電子機械科に学科転換する。 |
平成 9年 4月 1日 | 電気科を1学級編成とし、電子科を情報技術科に学科転換する。 |
平成12年 4月 1日 | 土木科を1学級編成とする。 |
平成14年 4月 1日 | 電子機械科を1学級編成とする。 |
平成15年10月18日 | 創立80周年記念式典を挙行する。 |
平成17年 4月 1日 | 工業化学科を環境化学科に学科転換する。 |
平成19年 3月31日 | 設備工業科を閉科する。 |
平成25年10月19日 | 創立90周年式典を挙行する。 |
令和 3年 4月 1日 | 定時制課程機械科、建築科を募集停止し、工業技術科が設置される。 |
令和 5年10月14日 | 創立100周年式典を挙行する。 |
校 歌
北海道苫小牧工業高等学校 校 歌
作詞 加勢 蔵太郎
作曲 工藤 富次郎
遠く狭霧につつまれて
夢深かりし勇払の
野に若草の萌え出れば
世紀の春をかへさんと
太しくたてる学舎に
時の響は高鳴りぬ
力溢れて空高く
焔を拳ぐる樽前の
山の姿にたぐひつつ
若き希望を胸にしめ
心を玉とみがくべし
腕を鉄ときたふべし
湧きて流れてたたへたる
扇ケ浦の潮の音に
神の啓示を想ひつつ
自然の法則をおし究め
文化に寄する業績こそ
われ等が永久の誇りなれ