土木(工学)科は英語ではCivil Engineeringで「市民・社会の工学」といった意味を表します。
土木事業は市民生活を向上させる「開発」と市民を災害から守る「防災」の2つのテーマを行うことです。
学 習 内 容
◎座 学
教室で教科書をもとに展開する授業で、基本的に共通科目と同様にすすめられます。
工業情報数理 | コンピュータの基本的な構成やプログラミング、情報化社会についての学習をすると同時に資格取得を目指します。 |
測 量 | 『距離・角度・高低差』を正確に測定する方法やその道具について『実習』等と関連を図りながら学びます。 |
土 木 施 工 | 土木構造物の施工例を取り上げ施工方法、施工管理、最近の建設機械や、そのほかの技術について学習します。 |
土木構造設計 | 橋をモデルに様々な応力計算を行い、力学的な特性について学び、簡単な鉄筋コンクリート橋を設計をします。 |
社会基盤工学 | 産業や経済の基盤を支え、国民が豊かで、住みやすい社会生活を営める社会基盤の整備について学習します。 |
土木基礎力学 | (土質系)土についての力学的な性質や知識を学習します。 (水理系)ダムや用水路、上下水道などに作用する様々な水圧等の計算をはじめ、水の物理的特性について学びます |
◎製 図
形状や設計の意図を正確に他に伝える図面を作製するための学習をします。
土 木 製 図 | 製図の基礎的な知識と技術を学び、他の科目で学習した知識を関連させて、読図や図面作成する方法を製図器やCADを用いて総合的に学習します。 |
◎実 習
土木事業を行ったり、土木構造を作工することを実際(現場)の実態に即して体験的に学習したり、各種の実験を行います。
工業技術基礎 | 物の性質、ものづくり、コンピュータ、分析の初歩など基礎的基本的な内容を行います。 |
土 木 実 習 | 測量実習や施工実習、実験実習等、測量機器やコンクリート、鉄筋、土木材料を利用した実習を行います。 |
課 題 研 究 | 工業に関する課題を設定し問題解決に向けて、自発的、創造的な学習を行います。 |
課題研究内容(例)
地形測量及び地形図製作、苫小牧市を事例とした津波避難経路の評価、コンクリートの設計及び強度試験、橋梁模型製作及び強度試験、グランド施設の修復及び復旧、平板敷きおよび土壌改良研究
取 得 資 格
◎工業各科に共通する資格
トレース技能検定・危険物取扱者
ボイラー技士・情報技術検定
計算技術検定・その他
◎土 木 科に直接関わる資格
※ 土木施工技術者試験
合格すると卒業後に土木の実務に必要な2級施工管理技術検定試験を受験するとき、学科試験が免除される。(実務経験3年後)
※ 測量士補
卒業後、測量に関わる実務に携わるときに有効な資格である。
※ その他
小型車両系建設機械・各種技術試験(講習修了)